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2025.04.12

【いちごカンパニースイーツラボ①】最先端!LEDで栽培するいちごとは!?

ごはん
お久しぶりです!チーム「ごはん」です!
今回のテーマは「たべる」ということで、美味しいいちごを使ったスイーツが自慢のお店「いちごカンパニースイーツラボ」にお邪魔しました。店舗にはいちごスイーツがずらりと並んでいますが、実はいちごの栽培も手掛けているんです!スイーツも栽培も、いちごへの愛情あふれる威本悠希(いもと・ゆうき)さんをはじめとするスタッフの方々にお話を伺いました。全3回の記事で、いちごカンパニーの魅力をたっぷりお届けします!
今回は「栽培しているいちごについて」です。ぜひ最後までご覧ください!

-いちごの栽培はどこで行っていますか?

威本さん:いちごの栽培は屋内で行っています。それも、太陽の光が一切入らない部屋で、LEDの光を使って栽培しています。LED栽培の最大のメリットは、高品質で均一ないちごが一年中採れるところです。通常の栽培では、天候や害虫などの外的要因によって品質や収穫量が左右されることがあります。しかし、LED栽培では、そうした影響を受ける心配がほとんどありません。そのため、常に安定した品質のいちごを栽培できます。また、LEDの光を継続的に照射することで、通常の旬である1月~5月以外の時期でも、安定していちごを収穫できることも大きな利点です。

 

-いちごのLED栽培はいつから始めましたか?

威本さん:いちごのLED栽培は、2013年から、児童数の減少で廃校になった小学校を活用して始めました。学校を解体するには多くの費用がかかるので、「何かいい活用方法はないかな」と考える中で、この事業が生まれました。また、その地域では、猿による被害で畑が荒らされ、屋外での作物栽培が難しいという課題もありました。こうした地域課題を解決するため、新たな取り組みとしてLED栽培を始めました。当時、いちごのLED栽培に成功している事例はなく、前例のない挑戦でした。

 

-新しい事業を行う上でどのような課題がありましたか?

威本さん:この部屋の中には蜂がいるのですが、当初、LEDの光で育った植物の花に蜂が飛んでいくのは難しいと言われていました。屋外では、蜂は太陽から発せられるさまざまな光線を頼りに花を見つけます。しかし、LEDではその光線が出ないため、蜂が花を認識できないという課題がありました。そこで、最適なLEDの出力や、栽培に必要な溶液の量など、試行錯誤をしながら改良を重ねた結果、最終的には蜂を部屋に入れ、花を受粉させることに成功しました。

 

-この施設で栽培しているいちごの品種は何ですか?

威本さん:栽培しているのは「越後姫」です。越後姫はとても甘くて酸味が少ないのが特徴です。ただ、果肉が非常に柔らかく潰れやすいため、一部は県外へ出荷されているものの、ほとんどが県内で消費されています。そんな貴重な地元ブランドのいちごを、ハウス栽培ではなく、完全に屋内の環境で育てているのがこの施設の大きな特徴です。

 

-部屋の温度はどれくらいですか?

威本さん:部屋の温度は企業秘密ですが、イメージとしては、暖かくて過ごしやすい春のような気温ですね。

 

LED栽培のいちごについて説明してくださる威本さん

 

-いちごは花が咲いてからどれくらいで収穫できますか?

威本さん:花が咲いてからおよそ30日で収穫できます。いちごは「野菜」に分類されるように、「株」で育つ作物です。一株単位で栽培できるので、部屋の中では常にどこかで花が咲き、実がついている状態を維持することができます。

 

-いちごの実の大きさに個体差はありますか?

威本さん:あります。基本的に、最初に咲いた花が最も大きく実り、それ以降の実はどんどんと小さくなっていきます。また、苗の個体差によっても実の大きさは変わります。大きく実ったいちごは、基準を超えるサイズのものを一粒単位で販売しています。一粒売りにすることで特別感を演出でき、付加価値のある商品として提供できると考えています。

 

-いちごの実が大きいものと通常のもので味に違いはありますか?

威本さん:大きい実の方が甘みは強くなります。大きい実は大味になると思われがちですが、越後姫に関してはそうではありません。特別な人への贈り物や、特別な日の一品として楽しんでいただけるような、特別感のあるいちごだと思います!

◇いちごカンパニースイーツラボ

〒959-2624 新潟県胎内市羽黒1862-17

事業内容:

事業内容:いちご栽培、スイーツ販売、まちの駅(休憩所)管理運営など

HP:https://15company.jp/

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