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2022.07.17

Farmer’s kitchen BLACK BIRD①|新潟の景色と食をまるごと体感。農家の台所

ちゅーりっぴ
皆さんこんにちは。そろそろ夏を迎える時期ですが、新潟の夏といえばやっぱり枝豆ですね。
黒埼茶豆で有名な新潟市西区。今回、私たちはその黒鳥地域にある『Farmer’s kitchen BLACK BIRD(ファーマーズキッチン ブラックバード)』を取材しました。
店舗責任者である㈱本間商事の本間徹(ほんまとおる)さんは新潟で生まれ育ち、学生時代からサッカーをされていたのだそうです。スポーツに携わるお仕事をしていたこともありましたが、現在は家業を継いで農業とカフェの運営をされています。3回シリーズの初回は、農業とカフェがどうして結び付いたのか、その裏側を探ります。

  • 1、お店をつくった理由
  • 2、こだわりの内装
  • 3、黒鳥の農家が生み出す風景

1、お店をつくった理由

 

緑豊かな田んぼが広がる中に、ぽつんとモダンな店が構えてありました。さっそく店内に入ってみると、開放的な空間が!目の前にオープンキッチンがあり、左側にはパンの製造場、右側には黒鳥産の採れたて野菜を販売しています。

 

(天気がいい日にはオープンカフェが気持ちいい)

 

元々は枝豆や野菜の卸業を昔からされていて、黒鳥枝豆研究所やホンマベーカリー、マルシェ(フランス語で市場を指す)などの様々な事業を行っている本間商事さんですが、昨年、新たなお店をオープンしました。それが「Farmer’s kitchen BLACK BIRD」です。

 

 

―ここにお店を構えた理由を教えてください。

 

本間さん:私は農家に生まれました。「生産者は作って納めて終わり」というのではなく、作ったものをダイレクトに届けたいと思いました。田んぼや畑の近くに店を構えることで、「(農家は)こういうこともやっているよ」と発信したかった。なので、お店の立ち上げにも関わりました。

 

 

―店内を見渡すとパンに野菜にコーヒー、、、いろいろなものを販売しているのですね。

 

本間さん:パンは朝の1時半から製造しています。製造場ではパンを焼いて、袋につめて、並べてって感じですね。野菜は農家の方から貰ってきます。時期になったらうちで採れた枝豆も販売しています。私はコーヒーが好きなので、カフェでバイトしていた経験を活かしてコーヒーをハンドドリップでいれたりもしています。

 

─朝の1時半!早い!

 

本間さん:マルシェはお客様の反応が見えます。1日600人くらいの方が来店してくださっているんですよ。

 

(パンの製造場。3人の職人さんと7人のスタッフさんがパンを作る)

 

2、こだわりの内装

 

─内装がとっても素敵ですが、家具には何かこだわりがあるのでしょうか?

 

本間さん:FRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)という有名な北欧家具の椅子を扱っています。内装にはかなりこだわりました。やっぱり若い人がやった方がいいだろうってことで任されて。いろいろ参考にして、最終的にはプロの方にお願いしました。

 

本間さん:カウンターにあるこの椅子がおススメですよ。

 

(丸みをおびたデザインのFRITZ HANSENの椅子)

 

なんとこの椅子、一脚14万円するのだとか。せっかくなので座らせて貰いました。座り心地が良い!

 

─素敵ですね!ナチュラルテイストな感じが黒鳥の田んぼの景色とマッチしています。

 

本間さん:2階席はご家族やお子様に人気ですね。元々あまり使うつもりはなかったのですが、使わないといけなくなったくらい多くの方に来て頂いています。(笑)

 

(靴を脱いでくつろげる2階席。ローテ―ブルもあるので小さなお子様連れでも安心)

 

3、黒鳥の農家が生み出す風景

 

─すごい!それ程人気がある証拠ですね。窓からの景色も綺麗です!

 

本間さん:ここからは田んぼと枝豆畑が見えます。夏になるとここら辺が、もっと緑濃くなります。遠くにある黄色い部分、見えますか?あれはうちが栽培している小麦畑で、店のパンにも使ってるんですよ。

 

 

─ええっ! 枝豆だけじゃなく小麦まで! 窓から見えている畑から採ったものがここで直接食べられるんですね。

 

本間さん:そうなんです。旬のもの、その時期に採れるものが一番おいしいですからね。

 

景色で言えば、弥彦山と角田山が見えます。ここから眺める夕日は絶景ですよ。秋には黄金色に実った小麦畑が見えますし、冬には辺り一面が雪で真っ白になります。四季を感じられますよ。昨年は夏に黒鳥の花火が目の前で上がりました。音と迫力がすごくて、地域の方がたくさん来ました。花火を見るにもかなりいいスポットだと思います。(笑)

 

(窓の外に広がる田園風景。季節によってがらりと表情を変える。)

 

花火まで見えるとはすごいですね。美味しい料理を食べながら新潟ならではの景色を一望できるなんて、最高です。

 

─田畑の中に店があるなんて、なかなかないですよねえ。

 

本間さん:こうして、田んぼのど真ん中に店を構えられるのは農家ならではなんです。自分たちが作る畑一体は自由にいじることが出来ます。普通、一般企業だと認可が降りませんからね。

 

─なるほど! 農家だからこそ見られる景色なんですね。

 

 

広大な新潟の景色の中で、田畑から採れたものをそのまま食べられる魅力が感じられましたね。次回は長年栽培している枝豆のおいしさの秘密に迫ります!お楽しみに!

■Farmer’s kitchen BLACK BIRD(ファーマーズキッチンブラックバード)

〒950-1123 新潟県新潟市西区黒鳥648-1

TEL 025-378-0871

営業時間/8:00~15:00

定休日/火曜・第四もしくは第五の月曜

https://fkblackbird.base.shop/

 

 

▼第2回はこちらから

Farmer’s kitchen BLACK BIRD②|新潟の枝豆、おいしさの秘密をさぐる。

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