たべる
FOOD
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1、若者と農業をつなぐ架け橋に!~想いを形にした店づくり~
2、農業の可能性
本間さんにお話を伺う中で、「農家の少子高齢化」が課題として挙げられました。生産者の減少は今後の農業に大きく影響してきます。新潟のおいしい枝豆が食べられなくなってしまうのは悲しい…。そこで!本間さんは2つのコンセプトを掲げお店作りを始めました。
あえて、Farmer’s kitchen(農家のキッチン)と名付けたBLACKBIRDさんは、農家の「農業を広めたい!」という想い、そしてお客さんの「農業に興味がある!」という想いを繋ぐ場所になっています。
(天井が高く開放的な店内は、想いをつなぐ場所でもある)
—お店にかける想いを教えてください。
本間さん:お店のホームページにもある「Farmer meets you(農家に合える)」がブランドのコンセプトの1つです。そうすることで、自分たちが作ったものを直接食べていただけたり、少子高齢化が進んでいる中でお客さんに農業に興味を持ってもらえたりっていう部分の1つにもなっていると思います。後継者問題とか農業に興味がある人の入口にもなっているのかな、ということでお店の作りこみにはこだわりましたね。
―確かに、居心地の良い雰囲気ですよね。
本間さん:あとは「強みを活かす」ことを1番のコンセプトにしています。新型コロナウイルスの影響もある中で「自分たちが今までやってきたことはなんだろう」と考えました。来てもらう頻度を上げたいっていう想いがあったので、自分たちが積み上げてきた枝豆・野菜の生産経験とかパンを作る技術、カフェでのアルバイト経験などの強みを掛け合わせて日常的に家族で来てもらえる場所になることを目指しています。
—では、今後の展望を教えてください。
本間さん:やっぱり、生産してくれる人が減ってしまうと産地が弱くなってしまう、そうなると黒埼茶豆自体がどんどん陳腐化していってしまうので…。そこはこれからやらなければいけないことですね。
本間さん:あとは今後の10年20年どうなっていくか分からないですけど、農業には色々な可能性があるのかなと思っています。今、言われている大豆ミートだとかっていうのも、もしかしたら10年後は大豆ミート屋になっているかもしれないし…。分からないですけどね。(笑)
—時代にあった作り方ができるということですね。
本間さん:そうですね。もちろん枝豆としてそのまま楽しんでもらったり加工したりしながら、沢山の人に知ってもらいたいっていうのはあります。でも10年後20年後…ってなった時は枝豆に関わらず農業をやるっていう可能性もあるのかなと思いますね。
正直、実際にやれてること自体はまだ50%くらいなんです。「体験」っていうところにも注目していて収穫体験とかもやりたいと思ってます。今は定期的なちょっとしたイベントはやってはいるんですけど、もっとそういうところを強化していきたいっていうのはありますね。
(「Bakery」「Cafe」「Farmer’sMarket」といくつもの顔を持つ、BLACKBIRD)
—実際にパン作りと収穫体験を一緒にできたら面白そうですね。
本間さん:そうですね。それこそ、グランピング(豪華なキャンプ)とか今流行ってるじゃないですか?このお店ができる前に、スタッフと「小麦が植わっているあたりで“農地キャンプ”とかいいんじゃないか」っていう話も出て。実際にスタッフでやってみたんですけど、周りに何もなくてすごくよかったりするんですよ。
―うわー。気持ちよさそう! 私たちも体験してみたいなぁ。
枝豆の魅力や農業の可能性もたくさん知ることができました。時代に合わせた変化をされている黒鳥枝豆研究所さんに今後も注目です! 本間さん、ありがとうございました。
■Farmer’s kitchen BLACK BIRD(ファーマーズキッチン ブラックバード)
〒950-1123 新潟県新潟市西区黒鳥648-1
TEL 025-378-0871
営業時間/8:00~15:00
定休日/火曜・第四もしくは第五の月曜