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2022.10.08

フルーツランド 白根グレープガーデン③|とれたて果物 農業を楽しむ

ちゅーりっぴ
前回の連載2回目では、専務取締役の笠原秀夫さんが語る現在の課題と取り組みについて紹介しました。最終回はブドウ狩り体験と食レポとともに、美味しい果物の見分け方や今後の展望について紹介していきます。
一年中果物のことを考え、丹精込めて育てる笠原さんに美味しい果物の見分け方を伺いました!

▼前回の記事はこちらから

フルーツランド 白根グレープガーデン② | 業界の課題と取り組み

 

 

 

1、美味しい果物の見分け方

 

―美味しいフルーツの見分け方を教えてください。

 

笠原さん:桃は白いプツプツがある方が美味しいです。いわゆる、シュガースポットってやつですね。売る側が言うのもなんですけど(笑)雨が強い日には買わない方がいいです。木が水を吸ってしまって、美味しくなくなる。反対に、晴れの日には甘いのがとれます。

 

 

―へ~!参考になります!

 

(表面に白いプツプツが見える。スーパーで買う際には要チェックだ。)

 

笠原さん:ブドウにとっても雨は大敵です。雨が続くと粒が割れて、水っぽくなってしまう。ブドウは緑→赤→黒の順で色がつくので基本的に、黒いものを選ぶと美味しいです。とは言っても、種類によりますね。赤いブドウは赤いほど、黒いブドウは黒いほど良いです。

 

 

―色がしっかりついたものを選ぶといいのですね。

 

笠原さん:そうですね。あと、実の周りにつくブルームという白い粉は鮮度の良い証明です。農薬が残ってるんじゃないか?と心配される人もいますけど、実はあった方が良いものなんですね。今人気のシャインマスカットは、黄緑色のものが美味しいです。でも、シャインマスカットって、緑のまま成長して緑のまま収穫するので、判断が本当に難しいんです。実は今、ブドウ農家でこのことが課題の一つになっていて。早期収穫をしてしまうことがあるんです。

 

 

―大変ですね。では収穫時期はどうやって判断するのですか?

 

笠原さん:こればっかりは食べてみないと分からないですね。糖度を計る機械もありますが、逆に言うと糖度しか計れないです。フルーツは糖分と酸味のバランスが大事ですからね。自分が食べてみて美味しい!と思ったものを収穫しています。

 

 

―なるほど。最終的には自分の舌で判断するのですね。

 

笠原さん:社長はよく「腐りかけのものも食べなさい」と言います。出荷前のものも、農家しか食べられませんからね。実際に食べてみて、この状態ではどのくらい美味しいのか、収穫してすぐ食べないで一日冷蔵庫において食べてみるとか、いろんな状態のものを食べてみるようにしています。

 

(奥まで広がるブドウ棚。体験に来る子どもたちのために高さを低めに抑えている。)

 

(教わったポイントをもとに吟味。大ぶりなブドウが採れました!)

 

 

 

2、いざ、とれたてブドウを実食!

 

今回は「巨峰狩り+5種の皿盛り+ジェラート」の3点セットを体験・実食させていただきました。ブドウはそれぞれの種類で味に特徴があり、どれも違った美味しさがありました。5種盛りにより自分好みのブドウを発見することができ、購入する際の参考にもなります!また、ジェラートも果物本来の味が強く、農園ならではのジェラートでとっても美味しかったです。

 

(ブドウ狩り体験・5種の皿盛りブドウ・ジェラートが楽しめる3点セットは破格の1200円)

 

 

 

3、今後の展望

 

—では、今後の展望を教えてください。

 

笠原さん:ここ最近、近隣の農家さんがどんどん減っていっているんです。そこで使わなくなった畑の土地を利用して来年カフェをオープンする予定なんです!もっと多くのお客さんに来ていただいて、グレープガーデンの果物の美味しさや農業の楽しさを感じて欲しいですね。

 

(展望を熱く語る笠原専務)

 

 

—カフェも出来るのですね!どんどん魅力が増えますね。また来たくなりました!

 

そんな注目の農園カフェは来年の3月頃オープン予定だそうです。グレープガーデンで栽培されたフルーツメニューがあるのでしょうか!?オープンが待ち遠しいですね。

 

(農園カフェは2023(令和5)年3月頃オープン予定。)

 

笠原さんのこだわりや果物、農業への熱い想いをたくさん知ることができました。白根グレープガーデンさんに今後も注目です! 笠原さん、ありがとうございました。

 

笠原さんの「たすいち」

「楽」です。これには「楽しい」と「楽(らく)」の2つの意味があります。農業はまず作る側が、楽しむことが大切です。辛いこともいかに楽しんで出来るかを考えながら働いています。また、決して楽(らく)をしてはいいものはできません。しかし、出来るところは楽(らく)をして、農業をもっと楽しみながら行うことでより美味しい果物を作っていこうという想いがあります。果物作りが好きな人が作っている果物が一番美味しいと思います!
■白根グレープガーデン
〒950-1407  新潟県新潟市南区鷲ノ木新田573
tel.:025-362-5535
WEB:http://www.kudamonogari.com/

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