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2024.10.28

サポーターズ×チームいくらちゃん ワークショップでともに企画立案!

鮭プロジェクト事務局
産官学一体で若者を応援し、成長を支える「にいがた鮭プロジェクト」。サポーター会員の企業や自治体を対象に、新潟での就職や暮らしの魅力向上について考える定期セミナーが9月10日、新潟市中央区のメディアシップで開かれました。2024年度2回目となる今回は、座学ではなく参加企業の社員と若者がともに鮭プロジェクトの活性化、ひいては新潟の活性化について話し合うセミナー初の試み。それぞれの立場から出てくる意見に、参加者は熱心に耳を傾け、考えを深めていました。

  • 1、 活性化のために取り組みたいことは?
  • 2、 社会人も学生もアイデアがたくさん!
  • 3、 意見交換を終えて

1、活性化のために取り組みたいことは?

 

今回のセミナーは、会員企業の社員13人と、鮭プロで活動する学生メンバー14人が参加しました。狙いは社会人と学生が「新潟を良くする」という同じ目線で自由に意見を出し合うこと。まずは参加者全員がお互いの顔が見えるように輪になって座りました。

社会人も学生も全員が同じように意見を出し合う。中央はファシリテータの大正大学エンロールメント・マネジメント研究所地域創生学部の出川真也専任講師

 

取り組みたいことがある人は、中央に出て内容を説明します。次々と手が挙がり、「就職支援の場を作る」「地域の企業のPR」「学生と企業でスポーツや交流イベントを盛り上げる」「新潟市だけでなく、長岡市ももっと知ってほしい」など8つのテーマが提案されました。

 

取り組みたいテーマについて説明

 

 

2、社会人も学生もアイデアがたくさん!

 

次に、それぞれのテーマごとに話し合いたい人が集まります。あるグループでは、企業側が「地域には小さくても魅力的な企業がいっぱいある。そこに目を向けてもらえる知恵を貸してほしい」とスタート。学生からは「就活前の1、2年生でも、イベントに参加する機会があれば主催企業を調べる」「企業理念が分かると、自分が就職先で何をしたいのか、就活時に何をPRすればいいのかが分かる」「例えば事務は何をするのかといった各部署の業務を具体的に知りたい」と次々と意見が出ました。

 

少人数でたくさんの意見を出し合いました

 

企業と学生の交流の場の創出をテーマにしたグループは「もっと気軽に交流できる場があれば、お互いに求めているものが分かる」との提言が上がりました。「企業としては、まずは知ってもらわないと、就活時の候補にもしてもらえない」「例えば月1回、決まった場所で集まれれば参加しやすい」と活発に話し合いました。

 

また、「魅力ある街づくり・古町編」としたグループでは、学生から「新潟駅から行くと万代橋の手前にもいろいろある。駅からは地味に遠いし、バス代もかかるから、わざわざ行きたいとならない」といった率直な意見も。街づくりに携わる企業の社員は真剣な表情で学生の言葉を受け止めていました。

 

わきあいあいと盛り上がる参加者

 

鮭プロで活動する学生たちは、新潟の魅力を自ら探り、鮭プロサイトで発信をしています。社会人側から「訪問も就職も新潟が選択肢にない人に、どう魅力を伝えて、ファンにするか」といった投げかけもありました。「人を引き付けられるように新潟の魅力を伝えられる、そんな人を増やそう。学生と企業が一緒になって、おもてなしコンシェルジュ講座を開こう」との呼び掛けもありました。

 

 

3、意見交換を終えて

 

セミナー後は交流会も。リラックスした雰囲気で言葉を交わす

 

社会人と学生の垣根を越えて、参加者は率直に話し合いました。マルソーグループ・株式会社ファーストブレインの澁木加奈子取締役部長(35)は「採用面接では学生も緊張していて本音がつかみきれない。若者の目線を積極的に把握し、働きやすい環境整備に生かしたい」と笑顔で話しました。

 

学生が投げかける思いに丁寧に応える社会人・右

 

学生は社会に出る上での姿勢を前向きに学んだようです。開志専門職大3年の佐藤拓磨さん(21)は「社会人が物事を実現していく“実現力”を勉強できた。なぜやりたいか、実現に向けて何をすべきか。これからの就職活動にも生きてくる」とかみしめるように話していました。

 

今回のセミナーの盛り上がりから、社会人と学生の交流はお互いに得るものがあることを改めて実感しました。ただし、これまで意外と交流の機会はなかったようです。双方が気兼ねなく交われる新たな流れが生まれれば、より鮭が戻りやすい川になるのではないか―。うれしい可能性が垣間見えたセミナーとなりました。

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