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2022.05.04

株式会社セイヒョー①|新潟の夏の味といえば、コレ!

ちゃんちゃんやき
皆さんこんにちは。暦の上では夏となり、そろそろ冷たいものを食べたくなる季節ですね。
今回、私たち「チームちゃんちゃんやき」は、アイスクリーム「もも太郎」でおなじみの株式会社セイヒョーに取材に行ってきました。経営企画室の阿部千晶(あべちあき・35歳)さん、生産部新潟工場課長の松尾直紀(まつおなおき・36歳)さんにお話を伺いました。

  • 1.会社情報
  • 2.名物アイス誕生秘話
  • 3.夏季限定!毎年異なる味が楽しめる人気商品
  • 4.おススメがたくさん!多種多様な仲間たち

―会社情報―


株式会社セイヒョーの設立は大正5(1916)年。冷蔵庫や冷凍庫が存在していなかった時代に、保冷用の氷を売ったり、それを用いた冷蔵倉庫の運営をしたりする会社として始まりました。現在も老舗氷屋としての技術が詰まった製品「純氷」を製造しています。

 

 

新潟の良質な水を使い、不純物を取り除きながら、角氷1本作るのに48時間という長い時間をかけることで純度が高く溶けにくい氷になるそうです。この「純氷」は「もも太郎」をはじめとする氷菓の材料として使用されています。

 

 

昭和30年代に入り、家庭用冷蔵庫が普及すると、保冷用の氷の需要が低下したため、アイスクリームの生産へとシフトしていきました。

 

現在では、主力のアイスクリーム生産に加え、冷凍和菓子の製造や、冷凍倉庫での寄託保管業務を行っているそうです。営業拠点を新潟・佐渡だけでなく、東京にも置き、新潟市北区にある冷凍倉庫は海外からの荷物を保管する保税倉庫としての役割も担っているそうです。

 

 

―名物アイス誕生秘話―


これから迎えるあつーい夏。そんな時はやっぱり、冷たいアイスにかぎります!

 

ところで、セイヒョーといったら「もも太郎」アイス!ですが…。実はオリジナル商品ではないという事実をみなさんは知っていましたか?

 

ひと昔前、夏祭りの屋台では「桃型」という桃の形をしたイチゴシロップ風味の氷菓子が販売されていたそう。それこそが、「もも太郎」アイスの原点です。屋台の人気の味に近づけるよう試行錯誤を重ね、製品化に成功。昭和20年代に「もも太郎」は誕生しました。残念ながら、当時の「桃型」に関する資料や開発の記録は残っていないとのこと。そこには大変な苦労があったとか。その後も絶えず味の改良を重ねていった結果、リンゴ果汁が加わった現在の「もも太郎」アイスとなり、美味しさもパワーアップしました。

 

 

今も昔も県内でしか取り扱いがない「もも太郎」アイス。当初は、大手メーカーとの競合の中で人々の手に渡るか不安があったそうです。しかし、今では「新潟でしか買えない」という点が強みとなりSNSやテレビ番組を通じ『ご当地アイス』として全国的に知られるようになりました。

 

チームちゃんちゃんやきメンバーがアルバイトをしているお好み焼き屋には、「もも太郎」アイスを丸ごとグラスに入れた「もも太郎サワー」なんてメニューもあるのだとか。この夏、自分なりのアレンジや楽しみ方を見つけてみるのも良いですね。

 

夏になると恋しくなる。県民のハートをぎゅっと掴んで離さない「もも太郎」アイス。そんな名物アイスは、もっと多くの方に知ってもらいたい新潟県の魅力ですね。

 

 

―夏季限定!毎年異なる味が楽しめる人気商品―


人気商品は「もも太郎」アイスだけではありません。実は今、最も力を入れている人気商品があるそうです。

 

それは、「ももえちゃん」です。夏季限定かつ毎年異なる味で販売されています。2013年の誕生以来、毎年1品ずつ新しい味を提供し続け、今年はちょうど10品目を迎えます。「もも太郎」アイスが有名になってきたところで、「もも太郎」アイスをより活性化させるための妹的な存在として企画されました。「もも太郎」アイスと同じかき氷バーですが、毎年異なる果物の味を楽しむことができます。

 

 

パッケージに描かれた「ももえちゃん」のキャラクターは、その年に使用された果物をかたどった帽子を被っていますが、帽子を取った姿は誰も知らない…という謎めいた一面もあります。

 

社員の皆さん一押しのアイス、「ももえちゃん」。昨年の味はマスカットでしたが、今年はどんな味が売り出されるのか、とても楽しみですね。

 

 

 

―おススメがたくさん!多種多様な仲間たち―


セイヒョーの魅力的なアイスは、「もも太郎」「ももえちゃん」兄妹だけではありません。暑い夏に食べたくなる爽やかなカップアイスから、ちょっと特別な日に食べたい濃厚な棒アイスまで、多種多様な仲間たちがいるのです。

 

まずはこちら、「コーヒーフロート」。

 

 

チームちゃんちゃんやきメンバーの中にも熱狂的な信者がいるこちらの商品は、かき氷とバニラアイスが一度に食べられる、なんとも贅沢な一品です。一口目にはシャキッとしたコーヒー味の氷、その次には滑らかで濃厚なバニラアイス……。食べれば幸せになること間違いなしです!

 

続いては、阿部さん一押しのちょっと高級なこちら「新潟産ル レクチエ」のアイスバーです!

 

 

あっさりシャキッとした「もも太郎」や「ももえちゃん」とは対照的に、濃厚で包み込むような果汁の甘みが感じられる一品です。新潟の特産品、ル レクチエの果汁を20%も使用し、洋酒も加えた贅沢な味です。まるで本物のル レクチエを食べているよう!

 

これからのシーズン、毎日1つずつ違うアイスを食べてみたくなっちゃいますね!

 

製氷業から始まって、新潟県民に愛されるアイスメーカーとなったセイヒョー。まだまだ知らないことがたくさんありましたね。あの「もも太郎」には長い歴史があったことを、みなさんは知っていましたか?ここで紹介したアイスを食べるときは、思い出してもらえると嬉しいです。

 

次回はこれらの美味しいアイスがどのようにして作られているかの秘密に迫ります。

 

■株式会社セイヒョー

〒950-3102
新潟市北区島見町2434番地10

TEL.0800-500-0144

https://www.seihyo.co.jp/

 

 

▼第2回はこちら

株式会社セイヒョー②|愛されるための工夫

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