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2023.09.04

季節のくだもの 団吉氷店①|酒屋さんからかき氷店へ!旬の味覚を使った商品の秘密

osushi
9月に入っても暑い日が続きますが、皆さんはどのように過ごされていますか?

このような暑い日には冷たいかき氷が食べたくなりますよね。今回は新潟市南区にある、旬のくだものを使ったかき氷を提供している「季節のくだもの 団吉氷店」の中野直美さんにお話を伺いました!

  • 1、毎回違う驚きを提供
  • 2、お客様への心遣い
  • 3、昔懐かしい店に

<観葉植物と表札>

 

<メニュー表>

 

1、毎回違う驚きを提供

 

―かき氷のどんなところにこだわっていますか?

 

中野さん:まずは地元のフルーツを中心に使うというところですかね。あとは、お客様が来店するたびに前回の来店時とは違った驚きがあることや、食べ進めると何かが出てくるといった仕掛けをしたかき氷づくりを目指しています。

 

<インタビューに応じてくださった中野直美さん。料理講師の免許を持っており、以前は新潟市中央区にある中条たまご直売店の立ち上げにも携わったのだとか!>

 

―どんな驚きがあるのか気になります!

 

中野さん:今日(取材日:2023年8月7日)から販売開始の「メロンとバイマックルー」もそうなのですけど、ミルクは普通の練乳ミルクではなくバイマックルーという、こぶみかんの葉を加えたミルクを使っていたり、底にスパイスが入っていたりなど、食べ進めると仕掛けや驚きがあるような商品になっています。

 

2、お客様への心遣い

 

―かき氷にお品書きがついてくるのですが、どういった流れでつけようと思ったのですか?

 

中野さん:お客様が食べ進めていく中で「何の味かわからないな」と思いながら食べるより、お品書きを見ながら「あぁこれはこの材料を使っているのね!」と、舌で味わいつつ目でも何の材料を使っているか確かめながら食べるのが、一番理解が深まるところだと思うのです。それでお品書きをつけています。

 

<お品書き>

 

―この記事を読んでいただいた方へ向けておすすめのメニューを教えてください

 

中野さん:(取材をした)8月ですとメロンや、これから旬が始まるブドウですね。地元の白根地区や西区産のものを使っているのでぜひおすすめしたいですね。

<メロンかき氷>

 

―これからどんな新作がでますか?

 

中野さん:初秋に向けてイチジクだったり、ブドウだったり、さらにはシャインマスカットも予定しています。その後は柿とか…。新潟って本当にフルーツがたくさんあるのですよ!こんな形で初秋から秋の終盤へと移っていきます。

 

―かき氷のは暑い夏の日に食べるイメージですが、暑い日以外でもお客さんが来てくれるような工夫はされていますか?

 

中野さん:やっぱり旬のフルーツを使っているのが一番でしょうか。フルーツではないのですけど秋にはおいしいさつまいもだったり、冬でも栗だったりとか。おいしいフルーツはたくさんあるのでそういうのを使って、秋や冬じゃなければ食べられない!という商品を作っています。

 

―季節によってどんどん旬が変わるフルーツですが、新商品開発のために行っている工夫はありますか?

 

中野さん:東京と新潟の二拠点生活をしている娘との普段のやり取りですかね。娘がかき氷屋さんに限らず、普段から食事に行ったりケーキ屋さんに行ってみたりして「これとこの材料を使った組み合わせがあったよ!」という風に情報を共有してくれます。そういった所から、新商品の参考にしています。

 

3、昔懐かしい店に

 

―店内のこだわりはありますか?

 

中野さん:元々ここのお店では私の両親が酒の小売業をやっていたのですが、高齢でやめてしまったため場所を再利用しているのです。コンセプトとして懐かしいような、実家に帰ってきたような雰囲気というのを意識しています。家具もコンセプトに合わせて洗練したものを揃えています。

 

<店内の様子>

 

―インスタの写真がすごくおしゃれなのですが何か工夫はされていますか?

 

中野さん:壁を施工する時に、かき氷が写真映えするような色をカメラマンさんに教えてもらったんです。教えてもらったことを意識して撮影しています。

<公式インスタグラム:季節のくだもの 団吉氷店(@dankichikoriten) • Instagram写真と動画 より>

とてもオシャレなインスタグラムには見た目も綺麗で美味しそうなかき氷が載っています。

 

―ちまきを販売していますが、どういった流れで販売することになったのですか?

 

中野さん:お店のコンセプトと繋がっていまして、ちょっと昔懐かしい食べ物を販売したいと思いました。でも以前販売していた THE 新潟のちまき ではなくて、季節に合わせた野菜をいれています。四季に合わせて、年4回ほど入れる野菜は変えています。味は今風にアレンジしています。

 

<取材日(8月7日)はとうもろこしちまきが販売されていました!>

 

―酒屋さんから今のかき氷屋さんにするにあたって引き継いでいる部分はありますか?

 

中野さん:まずお店の名前ですね。酒屋さんの時の屋号が「団吉」っていう屋号だったんです。その名前を引き継いで「団吉氷店」という店名にしました。あとはお酒販売の免許をそのままにしているので、ワインの販売などもやっています。

 

―酒屋さんからかき氷屋さんに移行したということもあって、お子さんなどの若い年代のお客様はたくさんいらっしゃるようになりましたか?

 

中野さん:そうですね。今は夏休みということもあって子連れのお客様が結構多いですね。近所の子がお金握りしめてくるっていうのができる価格帯ではないので、子供一人で来るというのはないですけど(笑)。お子様を連れてこられる方は多いですね。

 

―最後に新潟の好きなところを教えてください!

 

中野さん:本当に食べ物がおいしいっていうところですかね。たまに東京から帰ってくる娘が、特に感じているみたいです。お米も野菜もおいしいですし、果物もあってお魚も取れて。新潟って本当になんでもありますよね。食に関してはすごく豊富な県だなと思います。

 

「温かみのある店内で年中かき氷が楽しめる!」中野さんのこだわりを聞き出すことができました。次回は、取材メンバーによる食レポです。お楽しみに!!

季節のくだもの 団吉氷店②―ユニークなメニューがたくさん!かき氷を学生記者が実食

■季節のくだもの 団吉氷店

住所:〒950-1403 新潟県新潟市南区犬帰新田754

TEL:025-280-3034

Instagram:https://www.instagram.com/dankichikoriten/?hl=ja

 

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