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2022.09.18

World Burger新潟駅前店|(#友達の輪 Vol.6)【人をつなげる・つながる場所作り】

うふのき
新潟の魅力をつなぎ、頑張っている人を紹介していく「友達の輪」シリーズ。第6回は、新し屋酒店の塚本さんからの紹介で「World Burger新潟駅前店」代表の澤渡和輝さんにお話を伺いました。

▼【友達の輪】前回の記事はこちらから

有限会社新し屋酒店|(#友達の輪Vol.5)【お酒でつながる】 

 

 

World Burger新潟駅前店は、2022年4月にオープンしました。本店は池袋にあり、澤渡さんの先輩が運営しているそうです。その先輩が「World Burgerを全国展開していきたい」という思いがあり、そこからWorld Burger新潟駅前店が全国展開1号店としてスタートしました。ここでは世界各国のハンバーガーの味を楽しむことができ、オススメのメニューはスタッフ人気ナンバーワンの『メキシカンバーガー』だそうです。World Burger新潟駅前店はランチタイムに営業しており、夜になると「NAKAMA BAR&community space」というバーになります。このバーは、澤渡さんの20代や30代の若者がつながれる場所を作りたいという思いから、2年前の2020年11月にオープンしました。

 

 

(お店の外観)

 

(お店の中)

 

 

―NAKAMAは若者に向けた空間を作りたいという思いからとのことですが、そこに至るまでの経緯は何でしょうか?

 

澤渡さん:僕はサラリーマン時代に、趣味で20代向けの飲み会イベントを開いていたんです。50人~100人くらい集めて、1、2ヶ月に1回くらいの頻度で。そういう20代のつながりって社会人になるとなかなか無くて、友達作りの場が欲しいという周囲の思いに応える形で始めました。僕は東京と違って新潟にはつながりを提供する場がないと思っていて。自分自身がサラリーマン時代に欲しかった場所がいまのNAKAMAです。

 

 

―ハンバーガーのこだわりについて教えてください。

 

澤渡さん:バンズは、酒酵母を使っていてちょっと甘いのが特徴です。パテは、牛100%のあらびきを使っています。肉々しさを表現するために、お肉の部位から筋とか牛脂を1回抜いて、別の美味しい牛脂を入れ込んで作っています。そうすることでステーキ感を出していることがこだわりですね。

 

(澤渡さんおすすめの『メキシカンバーガー』)

 

 

―バンズに酒酵母を使っているのは珍しいと思うのですが、どうしてお酒なのですか?

 

澤渡さん: 肉と一緒に食べるとバンズの甘さが控えめになり、食感も相まって旨いんです!お客さんからは外はカリっと、中フワフワで美味しいと好評です。

 

(お店のメニュー)

 

 

―では、お店のやりがいは何ですか?

 

澤渡さん:一見さんで入ってきた方がまた来てくれたときです。NAKAMAはメニューというメニューが無いため、何が売り物かっていうと僕自身なんです。僕との会話を気に入ってもらえたのかと思うとうれしいです。あとは、転勤族や旅行の方がこの店を通じて新潟の魅力に気付いてくれたときもうれしいですね。具体的には、3年間新潟で暮らしている方が「新潟は楽しくないって思っていたけどここに来たら楽しくなった」と言って下さったときはうれしかったです。

 

 

―お客さんの年齢層や職業はバラバラなんですか?

 

澤渡さん:めちゃめちゃバラバラです。20代や30代の方は多いですが、1番の常連の方は57歳で、次が46歳ですから。

 

 

―人生経験豊富な方も沢山いらっしゃるということですね。

 

澤渡さん:そうですね。様々な生き方の人がいます。なにか投げかければ返ってきますよ。多くの経験をしてきた方のお話はタメになるし面白いです。お酒の席は無駄な時間かと思いきや、すごい有意義な時間なんですよ。

 

(今回取材を受けて下さった澤渡さん)

 

 

―どんな世代の方に来て欲しいですか?

 

澤渡さん:どなたが来ても良いです。人生に悩んでいる、実現したいことがある20代の若者に一番来てほしいです。そういう方々の選択肢を1つでも増やせれば良いと思っています。あとはつながりを求める方にも来てもらいたいですね。経営者やサラリーマン、フリーランス等、ここには沢山の人がいますから様々な話が聞けるはず。勿論お酒が飲みたい方も大歓迎ですよ。

 

 

―お店をきっかけに、人と人がつながることができるのですね!

 

澤渡さん:話しかけやすい雰囲気があるので、東京だと結構よくあることです。でも、新潟は保守的なのであまりそういうことが無い印象ですね。ただ、ここのお店では常連さんが他のお客さんに話しかけるのが当たり前です。NAKAMAはおひとりで来る方が多いです。1人で来る方は会話を求めているので、そういう人同士で話していただいています。

 

 

―今後、やってみたいことはありますか?

 

澤渡さん:むしろやりたいことだらけです。何かできることがあればすぐにそこに飛び込んで行っちゃいますよ。このお店自体、やるときから「2、3年で辞めます」と周りに言っていて、やってみてどうなるかなという社会実験的な感じで始めました。その結果、沢山の人が来て「こういう場所って求められていたんだな」と感じたので、週末だけといった形でもずっと残していけたら良いのかなと思っています。後々は、ここで出会ったお客さんと一緒に事業を立ち上げ、またつながれたら面白いかなと思ってはいますね。

 

(取材中の一コマ。興味深いエピソードばかりでした!)

 

他の人から「やりたいことがある」という声があると、僕から「ここでやれば良い」と場所を提供して、本当に色々な方にイベントをやってもらっています。日本酒とワインのイベントを開いたり、ケバブ好きの人がケバブを作ったり、韓国人のお客さんが韓国ナイトを開催してチャミスルや韓国料理を提供したり…。お客さんがやりたいことを実現できる場所がここにはあるのかなと思っています。

 

 

―お客さんがやりたいと思ったことなら何でも?

 

澤渡さん:何でもできます。ここでできないことなら違うところで出来るようにアテンドしますよ。出来ないことはないかなという感じです!

 

 

―最後に、大学生に向けたメッセージや座右の銘をなど教えてください

 

澤渡さん:「必要な存在ではなく愛される存在になれ。」です。

僕が考えた言葉なのですが、必要な存在って必要じゃなくなったら捨てられてしまう。割れてしまったら捨てるとか、壊れてしまったら捨てるとか。でも、愛着があるものって捨てないじゃないですか。人間も同じで、必要じゃなくて「本当にこの人好きだな」という人は愛される。

 

自分に利益があるかどうかで人を判断してしまいがちですが、そうではなくて「何か良いよな」みたいな存在になれるとずっとつながっていられる感じがします。みなさんにはそういう人間にもなってほしい、損得勘定だけで動いてほしくないということを伝えたいです。

 

新潟も魅力ある愛される街になれば、どこか遠くに行ったとしても新潟に帰ってきてくれる。Uターンもそうですよね。このことは、何にでもつながると思うので、僕はこの言葉を転勤になる人や昔の同僚とかに贈るようにしています。

World Burger新潟駅前店代表の澤渡和輝さんのたすいち

必要な存在ではなく、愛される存在になれ

「#鮭プロ_友達の輪」シリーズの第6回は、「World Burger新潟駅前店」代表の澤渡和輝さんに、つながりの場を作る大切さについてうかがいました。第7回は「hirona_design」でフリーランスデザイナーをされている菅原優奈さんを紹介していただきました。次回もお楽しみに!

 

 

 

 

■World Burger新潟駅前店/NAKAMA BAR&community space

住所:新潟市中央区弁天3-2-24

TEL:025-383-6080

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