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2023.07.21

キャリア教育in高田北城高校①|商いから地域の課題解決考える

鮭プロジェクト事務局
新潟県外への進学が多い高校の生徒に地元への関心を高めてもらう、キャリア教育の講演会が7月5日、上越市北城町2の高田北城高校で行われました。同市で活動する小売業の担当者が、地域の課題を発見し、どのように地元に貢献しているかなどを紹介しました。

この講演会は、「にいがた鮭(さけ)プロジェクト」が、県と連携して行っているキャリア教育の一環。同校の1年生200人が参加し、「無印良品」を展開する良品計画の古谷信人・信越事業部コミュニティマネージャー(43)が講師を務めました。

 

古谷さんは京都府出身で、本県と長野県の無印良品の店舗を管理する役割を担います。2020年のオープン当時、世界最大の売り場面積を誇った直江津店(上越市西本町3)の立ち上げにも関わりました。

 

<無印良品の店作りを説明する古谷信人さん>

 

講演会では、古谷さんは、上越出店プロジェクトで初めて同市を訪れた際、直江津駅前に人通りはなく「すれ違う人もいなかった」と振り返ります。出店に向け地域の現状を調べるうちに、人口減少や高齢化、中心市街地の衰退など地域が抱える課題が見えてきました。古谷さんは「地域の活性化を目標に、地元の皆さんに役立つ店舗にする」と、当時掲げた店のコンセプトを披露しました。

 

直江津店は他の店舗にはなく、地域に役立つサービスの提供を目指し、地元JAが運営する直売所や高校生らが自習できるスペース、健康相談もできる「まちの保健室」を備えました。さらに、店のない山間地域に移動販売するバスの運行も行っています。

 

直江津店を暮らしの真ん中に使ってほしいという古谷さん。「商いを通じて、地域の課題を解決していきたい」と強調し、講演を締めくくりました。

 

<企業の地域貢献など、いろいろな質問が飛んだ講演会>

 

講演を聞いた小松槍太さん(15)は「地域を盛り上げようとする人がいたことが分かった。自分たちもできることから少しずつやっていきたい」と話していました。

■新潟県立高田北城高校

〒943-8525

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