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2026.06.02

「優しすぎる職場」で広がる世代間のギャップ…金沢大・金間大介教授が講演/サポーターズセミナー

鮭プロジェクト事務局

新潟出身&在住の若者とふるさとを結ぶ「にいがた鮭プロジェクト」の趣旨に賛同する協力企業・団体(鮭プロサポーターズネットワーク)を対象にした、2026年度初回のサポーターズセミナーが5月28日、新潟市中央区の新潟日報メディアシップで開かれました。

イノベーションやモチベーションを研究する金沢大学・金間大介教授が「『優しすぎる職場』の価値観ギャップ~先輩世代が知らない、若者にとっての『成長』の意味~」と題して講演。職場の中堅・ベテランが若手と接する際のポイントを解説しました。

 

目次:

1、2026年度 鮭プロサポーターズネットワーク

2、若手社員にどう接する? 冷静に客観的な助言を

3、交流会 若手が活躍できる職場環境へ情報共有

 

1、2026年度鮭プロサポーターズネットワーク

にいがた鮭プロジェクトは、新潟日報社が新潟県と共催で行っています。
新潟の盛り上げには、若者の就職の受け皿となる企業と一体となることが不可欠として「鮭プロサポーターズネットワーク」を結成。
5月末現在、新潟県内外の143社・団体が参加しています。

 

2、若手社員にどう接する? 冷静に客観的な助言を

金間大介さん(金沢大学融合研究域教授)

金間大介さん(金沢大学融合研究域教授)
専門はイノベーション論など。
若手を中心とした人材育成についても研究している。

 

金沢大学の金間大介教授が「『優しすぎる職場』の価値観ギャップ~先輩世代が知らない、若者にとっての『成長』の意味~」と題して講演しました。

 

現在の若者を育ててきた親世代が社会に出た時代背景などを紐解きつつ、「若者の全体的な傾向として安定志向がある」と指摘しました。

 

親世代はバブル崩壊後に自らが所属する会社を支え、家族を守ってきたと説明。不安定な社会情勢の中で「大きなものの真ん中にいることが守ることだった」。また若者世代に対して、新型コロナウイルス禍の感染予防がマニュアル化された社会で「間違うと大変なんだという感覚で育ってきた」と心を寄せました。

 

こうした背景から若者の安定志向が生まれたと解説。効率の良さを求めて素早く身に付く「ファストスキル」を求める一方で、顧客との関係性作りなど経験を積まなければ感覚を得られない「スロースキル」は“タイパ”が悪いと感じたり、人前でほめられることに「圧」を感じるなど目立つことを嫌ったりする傾向を挙げました。

 

(世代間のギャップに対して理解を呼び掛ける金間教授)

 

金間教授は「人の価値観は変えられない。その違いを笑いながら理解するくらいでいてほしい」と呼び掛けました。

 

若い世代の全体的な傾向は把握した上で「一人一人に個別の対策を」と強調。会社との相性が良さそうだと感じる若者にエネルギーを注ぐことを提案しました。先輩社員に共感できている状態が若者を会社につなぐとして、「先輩が武装を解いて、仕事の好きな部分を語ってほしい。それが一番深く共感できるポイントだ」と語りました。

 

若手社員の仕事に対してフィードバックする重要性も挙げました。ただし、大半の若者にとって大勢の前でほめることは「圧」になると助言。先輩側の「期待しているよ」といった主観を交えず、冷静で客観的な視点で語り掛けるべきだとしました。「先輩が万歩計となり、何歩まで来ていて何歩残っているかを示してあげる。フィードバックを繰り返して若手の自信がついていく」

 

3、交流会 若手が活躍できる職場環境へ情報共有

(交流会はお酒や軽食を片手にゆったりした雰囲気で)

 

新潟市中央区の運輸業「株式会社リンコーコーポレーション」の人事課、杉本俊輔さん(37)は「首都圏の企業との競合の中で、若者にどう振り向いてもらえるか。職場の雰囲気や働きやすさは自信があるが、さらに一人一人に合った対応へ気持ちを新たにした。新潟の産業を支えてきた企業として、これからも若者に魅力ある企業作りで新潟の活性化に貢献したい」と生き生きと話していました。

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